米がないならパンを食べればいいじゃない。ー初めてのパンづくりー

今週のお題「お米買えた?」

 

8月も終わるし、週末は台風も来るし、なんだかつまらないな…

なんか面白いことがしたいと思って、金曜日に強力粉とドライイーストを買ってきました。

そう、初めてのパン作りです。

 

パンづくりって前々から興味はあったけれど、こねたり発酵させたり大変そう。

バターも小麦も高いしね…なんて思っていたのですが、

時節柄、自由研究だと思えばなんだかわくわくするし、チャレンジできる気がした。

 

まず自由研究に大切なのは調べ学習だ。

概要を確認して、仮説を立てて、必要な工程をたて、実行する。

わたしのテーマは「できるだけ家にあるもので、生活に密着したパンをつくる」

何度もつくりたいと思えるように、ハードルは下げていきたい。

YouTubeで調べた結果、ベーグルができそう。

材料は強力粉、砂糖、塩、ドライイースト、ぬるま湯だけだ。

参考にしたのはこのレシピ。

 

www.youtube.com

卵とバターってパンに必須ではなかったんだ、冷蔵庫も入れなくていいんだ。ってチャレンジするハードルが低く感じた。なるべく今の生活を崩さないようにつくりたいので、強力粉は安いものを購入。砂糖は家にあった三温糖でつくろう。

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結果、ほんとうにベーグルができた。

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初めてで味も大きさも食感も、こんなに普段買っていたようなものができてしまう。そして焼きたてでしか味わえないさっくりふんわりした触感、小麦とイーストのいい香り。日向ぼっこしたみたいな幸福感。温度が下がってくるともっちりずっしりしてくる。こんなにかわいくて美味いものがわたしの手から生み出された。衝撃的だった。

自己肯定感が爆上がりだ。

 

パンをつくってみて得られたことは多かった。

圧倒的に生活を生き抜くスキルがあがり、自信が沸いた。

昨今の米不足でもし、米が手に入らなくなったとしてもわたしは主食を生成できる。心強いなと感じた。また、普段購入して食べ物が手に入る有り難みを感じた。

台風による暴風雨や列車運休、道路冠水でしばらく外に出られなくなっても、パンが焼ける。(水や電気が必要だけれど)不自由な状況を楽しみながら食料調達ができる。大げさだけれども何があっても生きていける、と思えた。

またパン作りは五感を刺激する。最近、わたしは手仕事の重要性を感じることが増えていた。朝起きて身体や心がなかなかついてこないと感じることがあり、ウォーミングアップとして寝起きで食器の片付けを行うようにした。食器を片付ける際に注意して色々なものに触れることによって、自然と身体が起きてくるのを感じた。疲れたり悲しいことがあって心の動きが鈍ってしまったときに、ペンをもって文字を書いたり、裁縫したり、雑草を抜いたり、細かい手仕事をすると、自然と心が動けるようになっていくのを感じたことがある。健やかに生きていく上で、スマホやPCなどより、手先の感触がより重要になる作業を増やしたいと思っていたので、パン作りはうってつけであった。

今回、夏休みの自由研究なので夫にも声をかけ、一緒に作業した。普段、ひとり遊びが好きなわたしはひっそりとひとりで何かしているが、たまには巻き込んでみた。それが学生のときの調理実習や学習発表会を思い出してなんだかとても懐かしいし、わくわくした。ひとりもいいけれど誰かと同じ経験することは楽しいことだと再認識した。

 

パンづくりでこんなに気づきを得られるとは思わなかったな。

ブログを書いたのは9月3日なので、夏休みの宿題としてのレポート提出は間に合っていないが、感じたことをきちんとまとめただけ、わたしはわたしに〇をつけたいと思う。